死ぬか迷って弾丸列車に飛び乗った

とある年末、推しの退所報道と落単通知が同時にきて、死ぬか迷った。

専門一年目にして7単位落とし、更に推しグループの全員退所がすっぱぬかれた。

 

笑えた話じゃない。

好きな男もいなければ単位も取れない。私に残されたものなんて何もない。

 

来期に取らなくてはならない単位数を考えて死にたくなった。こんだけの単位を取らないといけないのに推しはあと数ヶ月で退所するんだから。  

 

5月、アイドル人生に1度区切りをつけた推しを見てもうこの世に未練がないとおもった。

私はこの日のために生きてきて、そう思える出会いがもうあると思えなかったから。

 

 

 

 

 

なのに、ものの数ヶ月で弾丸列車に飛び乗ってるんだから本当に私って可愛い。

 

推しが退所したあと、見ると涙が出るからあらゆるSNSでミュートした。すると代わりにオススメは、そっと超特急を差し出してきた。  

お前どうせこういうの好きだろ?って言われてるようで癪だったけど、毎回まんまと見てしまった。

 

見れば見るほどオススメがそれに塗り替えられ、あんだけ好きだった推しが一つも流れてこなくなった。今や私のオススメ欄は超特急と犬の尻ばかり。

 

 

 

そして私の運命を変える1本の動画に出会う。

 

 

 

EBiDAN THE LIVE 2023

 

ジャ○ーズカウントダウン的な祭典が今なら無料(広義)でみれると聞き、ユーネクストを開いた。

 

なんか見たことあるなーーという顔をいくつか見つけて、なるほどと思いながら見進めると、MCでとんでもないイケメンを見つけてしまった。

 

 

森次政裕

 

 

 

 

顔がカッコよすぎる、冷静に。

鼻が綺麗、横顔まで美しいじゃないか。 ジト目っぽいところも大好き。

 

 ケーポ風なアイメイクもよく似合ってる。

 

後ろのモニターを確認して自分が映ってると分かると、オタクに向かってファンサービス。

 

 

舌を出しやがって。

 

その感じ、嫌いじゃない。

 

 

迷ったら金を出せ をモットーに生きている私はとりあえず何かしら課金しようと考えた。

でもグループのことまだあんまり知らないし、年単位で払うのもなーーーと。

 

月額制の個人ファンクラブがある。

月に4回も配信してくれて、毎日おはようもおやすみも言ってくれる。何食って何をしたかまで教えてくれてチケット先行もある。

その上、日常でイラつくことがあってもマサヒロの顔を見れば和やかな気持ちになれるんだから、月額580円でアンガーマネジメントまでしてくれる素晴らしいサービス。

こんなの迷わず入るだろ。躊躇う必要があるか?

 

 

そんなこんなで、この人の顔が好き!のただ1点のみでなんも知らずにキラリに入った。

 

 

 

キャラまでツボだが?

 

 

グループにいる時ほぼ喋らないのにキラリだと信じられないぐらい喋るじゃん。どこに隠してたんだその言葉数は。

 

何を考えてるのかよくわからない、掴みどころがないミステリアスさ、嫌いじゃない。  

 

死にたくない理由はここでの出会いにある。希望はスターダストにあったんだ。

 

 

 

 

早く生で見なきゃと思った。

特に現場は界隈の空気感を肌で感じられるチャンス。

ここに骨を埋めるために、お試しに行ってド肝抜かれた。

 

 

歌、レベチすぎる

 

歌声に感動して涙出たの人生初だった。世界にはこんな素晴らしいものがあるんだ。20年生きた中でこんなにも音楽の可能性を感じた日は後にも先にもこの日だけだと思う。

わたし、これを知らずに死ぬところだったんだ。あぶねー💦💦💦

ダンスが上手いグループって割とよく見る気がするけど、ここは歌もダンスもレベチで上手い。

 

そんなことあっていいの?

 

世界のバランスが崩れてしまうよ。こんなに歌もダンスも上手い9人組がいたら。

もう事足りてるじゃん。ほかの人類生きてる意味ある?

自分の存在意義を見失うレベルのパフォーマンスで、ここを本命にしようと心に決めて帰宅した10月末。

 

 

そこからひたすら過去を調べに調べて出てるもの見尽くす勢いで毎日超特急について調べた。

ライブでの人気曲、オタクのコール、界隈のマナー、色々調べた。

 

畑違いすぎて病んだ

 

独自のノリが強くて新規、これ人権ねえなとおもった。乗車を躊躇うぐらい。

 

だが、冒頭に書いたものだけでなくわたしの歴代の推しは9割が退所し1割が活動休止してる。この経験で何も学びを得ていない訳ではない。

 

そう、推しは推せる時に推すべきである。

 

まあ人生いつ死ぬか分からないし、新規丸出しでとりあえず現場駆け込むかとぴあアリーナに上陸12月9日。

   

 

曲、なんもわからなかった

 

 

 

 

 

あんなに調べたのに、全然わかんないところきて終わった…と思った。

盛り上がるハチコ、新規のわたし、ペンライト握りしめて立ち尽くすしかない無力なわたし。

 

唯一完璧に覚えたrail to dreamのコール、なんか会場のモニター表記と違ったし。

 

事前のレクチャー動画と当日求められたコールが違ってもついていける気概がないと8号車にはなれないらしい。

 

とりあえずの縦ノリで場を凌ぎ、ムードを壊さないように大人しくするしかないオタク。

 

 

 

 

 

会場を見て思ったが、最高に治安がいい。

私がいたところは新幹線止めるような界隈だから、新規はワンチャン吹き矢で殺されるのに。

 

 

他の界隈にいた頃は新規も古参も関係ない、そう思っていた。

でも今は思う。

 

古参、すげえよ。

  

 

色々あったグループだというのはわかる。今回のライブは特にその色々の部分を感じざるを得ない演出だった。

私は過去をリアルタイムで知らないから、野次馬精神強めな性格からウキウキテカテカで見ていたけれど、この様々な時代を支えてきたオタクはマジですごい。

 

脱退も解散も活休も転生も、色々味わってきた。

わたしはその度にそこを降りることで精神の安寧を保ってきた。 推し続ける精神力はわたしにはなかった。

 

 

離れないとやっていけない日がきっとあったと思う。 

 

でもそこを支えてきた8号車がいるおかげで今わたしはここで、死にたかった年末から1年で、運命の出会いを手にできている。死ぬか迷った先で弾丸列車に飛び乗れた。

 

 

 

諦めないでいてくれた超特急と8号車、ありがとう。おかげで今わたしの血肉は形を留めています。

 

 

 

次はもっと上手く飛び乗りたい。その為にもっと知らなきゃ。生で見る超特急めちゃくちゃカッコイイし。心の大事な部分をよゆーで盗まれてしまう。

 

次こそ私は会場の空気に気圧されず、1丁前の顔をして大地を踏みたい。

 

 

新規、動きます。

 

 

 

ちなみに単位は取れてないけど。わたしが8号車として1人前になるまでのシンデレラストーリー、墓場までよろしく頼んだよ。