またねを言う日が来ると思わなかった

 

 

2022年某日、恐ろしい文言と共にそれはやってきた。

IMPACTors全員退所へ

 

終わった。

もう終わりだと。私の人生ここまでなんだと。

 

友達からのLINEで報道を知り、バイト中に滝汗。とても笑顔で話せる状態じゃなく即帰宅。記事の元を調べれば文春ときた。

なんだ文春か。 

 

公式発表じゃないんだ^^あせあせ 

そうだよね、だってあんなに沢山未来の話をしてくれていたIMPACTorsが退所?ありえない。

絶対にデビューするって2ヶ月前に言ってくれたばっかり、ジャニーズが好きでジャニーズになりたくて集まった7人がまさか、そんな、ねえ。

 

そして2023年元旦。

 

公式が報道は事実だと認めた。

 

あー?

 

 

 

 

 

 

 

ミアミーゴすぎる。もうダメかもしれない。本当に

 

 

IMPACTorsが退所するならこの世に永遠も絶対もない。

IMPACTorsが退所するなら、アイドルに夢なんてない。

そう思うぐらい退所とか、解散とか、そういうのと1番遠いところにいるグループだったのに。

 

 

1ヶ月ほど前、現場が決まったばかりだった。

デビューの話もこのステージに立ちたいって目標も、沢山話してくれていた。

 

それでも退所?悲しいよりも怖い。

 

いつ退所?現場はどうなるの?やめてどうするの?

 

 

 

7人でクリスマスにピザパをするような、仲が良くてアツくて、愛した分だけ返してくれるグループだった。

 

もう私はここに骨を埋めるんだ!と決意した瞬間墓石をカチ割られたような、そんな気分の年明け。

私有地に骨を埋めようとしたわたしが悪いけど、こんなのって、こんなことってあるの?

  

 

こんな思いをするぐらいなら出会いたくなかった、backnumberも顔負けの失恋ポエムを呟いてしまうほど私のダメージはフルMAX。

 

一ヶ月前に発表された現場、SpringParadise2023が恐らくIMPACTorsの最後の現場なんだと悟った。

 

総キャパ2万もない現場がラストでいいと思ってんの?

 

しかもそれの大阪公演当落、こないだ終わったばっかだよ。

私しっかり落選だよ全部。

 

IMPACTorsのバカ!もう知らない!

 

 

最悪な気持ちの年明け。

毎年年明けもバレンタインもホワイトデーもライブ後も結成日もクリスマスも、必ず上げてくれていたISLANDTVもあがらず。

 

あけましておめでとうも言えないまま。

退所、ただその事実だけを社長が認め、公式発表も本人たちからのコメントも、いつ退所なのか詳細もないまま3ヶ月がたった。

 

レギュラー番組の卒業が続き、少クラに突然でなくなった。

 

今月末退所か?とおもうほど、一気に卒業が決まり、供給は月1のブログのみになった。

 

まだ5月に東京公演あるんですけど?

 

無所属なの?

 

本当に東京公演が開催されるのか分からなくなるほど突然すべてが終わった。

 

月に一度のブログでさえ、誰か死んだ?とおもうほどのテンション感。

そして締めはこれ。

 

PINKy、ついてきてね。ずっと一緒だからね。

 

こんなようなことばかり。

 

 

そうおっしゃるなら退所しないでもらえますか?

 

なんの供給もない、どうしてISLANDTVが上がらないのか、どうして事務所を辞めてしまうのか。

なんにも教えてくんないくせに。

 

 

 

そして迎えた4月、

SpringParadise2023 IMPACTors東京公演 当落日

 

 

 

結果

 

当選

 

名義を撫でくりまわすと共に、即入金。

そして気づく。

 

 

 

私が当たった公演、オーラスなんだが。

 

 

 

ヤバいどうしよう。

 

まともな情緒で見届けられる気がしない。

きっとこれが最後の現場になるだろう、これがあるから退所が引き伸ばされていただけなのだから。

 

自担の、ジャニーズ最後のライブを、この目で、みる?

 

 

そんな強靭な精神力がわたしにあるのか?

単番で駆け込む日本橋三井ホール、立ち位置指定もない、ただでさえ条件はほぼ戦地。

この弱りきったメンタルで戦い抜けるか一抹の不安が過ぎる。

 

 

 

 

そして5月中旬、ラストライブを間近に控えたタイミングで追い打ちをかけるように公式発表された。

IMPACTors、5.25をもって全員卒業へ

  

 

 

メンバーのコメントには「突然のお知らせになってしまい」

 

ええ、もう5ヶ月前から知っていましたがね。

 

 

 

 

そして私が入る公演は本当の本当に、自担にとってジャニーズ最後の日であることが明らかになった。

イカれそうな情緒を抱きしめ、無駄に早かった整番を握りしめ、わたしは日本橋三井ホールに足を踏み入れた。

 

自担の立ち位置に入ることに成功。

今日を逃せばもう二度と会えない。

もし次会える日が来ても、それはもうIMPACTorsではない。

 

IMPACTorsに会えるのはもう今、この瞬間だけ。

 

 

そう思えば自然と瞬きが減り、カラコンが乾き、無駄に装飾された会場のライトが沁みた。

 

 

 

 

ラストライブ、開幕。

 

 

ヤバかった。

 

なんかもう、いい夢を見させていただきました。   

 

自担のお立ち台の目の前に入ったわたしは、感覚を研ぎ澄ませ自担を見つめた。

 

 

どこにコンシーラー塗ってるかまで見えた。

あの時の視力は片目5づつあった。

 

あとめっちゃいい匂いしてオモロい。

 

 

お立ち台から柵の距離は1メートルもない。

しかも、その間を下手のお立ち台に向かうメンバーが通っていくのだ。

 

柵を挟んでほぼゼロ距離。 

嗅ごうとしなくても呼吸したら匂いを感じる近さだった。

 

だからどのメンバーの匂いかは分からないけど、バニラの匂いした。

 

 

去り際に手を振ったらハイタッチしてくれた。

 

 

いい夢すぎた。さすがに。  

衣装の手袋の質感までハッキリと覚えている。

 

 

 

 

ラスト曲はNEWSのU R not alone。

 

「背景あの日の僕へ、今はここで立っています。誰かに笑われた夢を今もここで見続けてます」

 

沢山いろんなことがあったこのグループに似合いすぎる歌詞、そして泣きながら歌う自担。

選曲の仕方が過去一ヤバい。

自担が言っていた、IMPACTorsはやっとの思いで掴んだ最初で最後のチャンスって言葉を思い出した。

 

なかなかユニットが組めず、下積みが長かった7人。それでもジャニーズに夢を持ち続けてくれたおかげで出会えて、 今卒業を見届けられている。

特殊な組まれ方だったから風当たりも強かったけど、逆境に負けないアツさが大好きだった。 

 

「例えばこの声が届くならば誰でもいい、聞こえますか?」

 

⬆️ヤバいだろう、ここで泣かずしていつ泣く?

1人で嗚咽を堪えるオタク。握ったペンライトのピンクが寂しかった。

 

 

ダブルアンコール、オタクの方から自然と「ありがとう!だいすきだよー!」と声が上がった。

それに嬉しそうに答えてくれる7人。

 

こんな素敵な関係性があるだろうか?

最後の最後まで自軍はアイドルで、退所には全く触れずに、またね!と言ってくれた。

オタクが持っていた「また会えるって約束して?」のカンペうちわに、もちろん!って返してるメンバーもいた。

 

 

こうして、「また」を約束したまま自軍はジャニーズを卒業した。

わたしのジャニオタ人生も同時に終了。

 

  

IMPACTorsは、夢だった。

最強の7人は、儚く散った。